前回ふたつのリアリズムを紹介した。
オリジナルの価値とコピーの区別が失われている消費文化、
マンガ・アニメ的リアリズムの方が若い人には馴染みある言葉だろう。首を縦にふりたいところだ。
今回ブログでは、その両者のリアリズムを掛け合わせて、あらたなモノをつくるために、どうにかこうにかする奮闘記となっている。
①その本人のみがほんものを作り出せる唯一性。
②二次創作が簡単にできるが、唯一性①になる。
③複製を容易にするために、原稿・原画をつくり一旦データ化する目途、
しかし次にその原稿をデータ出力した後になっては唯一性を復権させる…(コピーガード?)
このようなメディアミックス系の作家は果たして存在できるのか。
そういったジャンルが生まれてなければ、新しいリアリズムをどうにかして作り出したいのだが。
ちなみに私はオリジナル感覚を、ほんもの性の感性を得るために、大好きな漫画やアニメや一日中していたゲームなどの消費から一旦身を退けたくちである。
リアリズム両立がむずかしくて、コピーで育ち、しかしその過去を拒否することで、今ここでしか得られないオリジナルを獲得しようとする心細い自我となってしまった。
こうなったが今でも漫画を読みたいし、ゲームだってやりたい。どうにかしたい。
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