樹脂を扱うの日本の作家を少しずつ紹介します。
深堀隆介2008年に催された金魚亭のイベントに「金魚升」
そこにはほんとに赤い金魚が泳いでるように見えるそうです。
アクセで封入樹脂に閉じこめられた金魚とは打って変わり、こちらは岩絵の具で彩色した作品。
ガラスや樹脂を使ったアートは空間アートというものでいわゆる体感系3D。
金魚升がほしいけど金魚封入のアクセサリーで我慢…
空飛ぶ赤い金魚を飼っていたことがある。ポニョみたいに聞こえはいいがその自殺行為には絶句した小四の春。赤いチビは水槽から飛び立った一瞬の自由を得たはずだ。学校へ行くまえにわざと蓋をあけて行った。後悔はしていない。
[1回]
3D化の世界観には大きく2つに分かれます。特に分類されているわけでもないので「ハードウェア的」「ソフトウェア的」と便宜上呼ぶことにします。
デジタル空間を作るMayaなどの「ソフトウェア的」3Dは設定された座標軸、カメラワーク、ライティングをグラフィック描画によることで、作られた空間再生することでよく知られてます。富士フィルムのコンデジのRealaも3Dソフトですね…
他方、3Dメガネをかけて実空間に立ち「ハードウェア的」に立体像を結ぶ自然現象の3D化も登場しています。赤と緑のメガネをかけてピコピコ音が鳴る電子銃をもったSFっ子が懐かしい…。
ハードウェア的な3Dの方には透明ガラス工芸品や樹脂作品などが含まれます。
ハードウェア的3Dに起因するのは、光の屈折と光の色の遮蔽によるものだと思います。
「虹の独楽」をつくるメディアアーティスト松村泰三さんや3Dテレビの方を「積極的発光」、一方で深堀さんなどメディアではなくメディウムアートによって3D文化品の方を「消極的発光」と勝手に名付けます。
はなしが深くなってきましたね。
メディウムアートは「創造主義」の時代から「シュミレーション」の時代にかわりそれをえて、現代では「創造が、そのなかで急増する樹脂作家の数が物語ることは、過去にもどりまたあえて「創造」する手法として3D化を見つけだしたのでしょう。
「創造」とは何もないところから生み出されたモノを指します。過去の主流です。
白紙の状態から創造的に生み出す…アニメ版権もの二次創作も「創造」になりますね。法的には二次的創造物ですが。
3D描画においてもテレビにおいても、立体メディウムも、その媒介に光が存在します。
「光がもたらす」もの…というと西洋宗教の歴史的持続性が感性のレベルでまだ保たれている気がしますが、実際はその箱の中身というものはソフトによって書き換え可能だというのが現代アーティストの知恵となり身となってのでしょうね。
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