よこ向きに寝かされて次々に平積み、文庫本の束はそびえ立つ。
大晦日までウニプリ、帰郷、正月、爺さんの入院、文庫本中古大量買い読み、感想文と続いて明日は初詣、入院宿泊となった。
イマツFという男から借本のJ文学シンセミア阿部和重の読書途中断念のことを以前から気にしているところ、
阿部氏の別の小説をみつけたのは偶然であった。
ぽっかりと口をあけた余暇にこれでもかと読書の時間を押し込んで、
ようやく文庫本の高積みを上から切り崩していきまず4冊。
インディビュジュアル・プロゼクション阿部和重
個人的投影と訳すみたいだが、登場する人物がスパイ。
ラストの五分間を読みきった後にすべてが転覆して、単にテクストと空白のメッセージが残る。
そこからこの著書を分析しだした場合に、読者は自分が、登場人物オヌマがフィルムの謎解きに迫っていることと
同じ行為をしていることにはじめて気づくだろう。
今年初の福笑いとなったのは「逆水戸」町田氏(収録:権現の踊り
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