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making 01



体験講座の冒頭に流そうと思ったこのメイキング、
実際にそのときは、未編集の3時間分の生データでしたので
短くまとめたものをupしておきます。

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油性の糊材作り



SMC TAKUMAR 50mm F1.8 M42
500円くらいで入手した古いレンズです。
よくみるとホコリをかぶっていたのでボディ内に混入すると思うと使う気になりません。
ブロアーがないので掃除機の出番です。

はじめてレンズをホースで吸引してみたのですが、
結果的にいえば細かいホコリがしつこくてとれませんね。


マウント側から一気に吸引します。真空になって壊れるかと思いましたが幸い弱の設定があったので無事。もう二度とやりません。



早速このオールドレンスで試写です。吸ったせいなのかごくわずかに前ピンでした。
写真はLightroomにてフィルムの分光性能を擬似的にパラメーターで再現した色味補正をかけています。

さて今回は油画の上に紙を張る糊材作りです。

油性のものとしては親水基を配合した比較的安全な水溶性つやだしニスというものもあり
市販で手に入りやすく、水や油絵具あわせてもで楽に溶解できる。こうした多用途に使い分けが効く糊材として、このニスに近い性質の糊を目指してみます。

さらに油彩画用の希釈剤のテレピンではこのニスは一切混ざらず分離するのですが、
これも混在可能とするものになると、さらに用途は増えるでしょう。


洗剤として生物学の試薬でもちいられる非イオン性界面活性剤が手に入っていたので、
市販の変性アマニ油が成分のアルキド樹脂と、水を馴染ませる試みをしました。

もしもこの界面活性剤をつかい、水分量が少しある油性糊材になるのだとしたら、
絵具の凹凸にあわせて紙を張り込みたいシーンで水を吸った繊維が画面上の起伏にあわせて
密着してくれて、接着するという用法のみおいては重宝しそうです。

それほど手間もかからず、期待したものができるなど、いい成果をあげましたが、
工程の区切りを写真でとっていくのには途中で投げ出したくなるほど苦戦をしいられ、
もうこりごりといったところです。




京都造形芸術大学内の画材店ADストアのアルキど樹脂。メーカーはフジヤ商事とあります。
ホルベイン社のものと内容は同じでしょうね。

アルキド樹脂自体は昔からペンキの塗料やニスとして使われています。


アルキド樹脂と水を混ぜました。水と油が分離してます。


そこに界面活性剤を5滴ほど投入。MONOTAROで購入。


レンジでチン。

白濁しました。

界面活性剤jは常温ですと水に溶けにくいので20℃ほど暖めると
水と混ざり合い白くにごります。「解凍」で慎重にチンそして取り出してみると
熱湯になりカミコップがもてない熱さ。解凍おそるべし。

白濁は乾燥後になると、白さも無くなり透明っぽいですね。

しかし分量がすくないせいかアルキド樹脂と水が全く混ざり合わないので
どんどん界面活性剤を継ぎ足しました。もう配合量は覚えていません。

均一に拡販して混ざり合ったところで、ゴム手袋をはめて 
この糊材で印刷した紙を張ってみます。


白いのが糊剤。目の部分は印刷です。


乾燥後。

まずまずの透明感。密着も果たして皮膜の強度は完全乾燥をまってから指ではぎとるまで
わかりませんが、接着するという点においてのみなら実用できるでしょうね。

ですが、油絵の劣化を招く恐れもあり、メデイウムへの悪影響は経年劣化とともに剥離やヒビを出してしまうことも十分に考えられるので、使用はごく少量にしたいところ。大量に糊を使う身としては、本心では界面活性剤は一滴も使いたくないのが現状です。

さらに界面活性剤は人体や環境にも十分注意がひつようなものです。
油彩絵具や画溶液の廃棄は、テッシュなどでふきとって燃えるゴミで一緒に捨て去るので
こちらは問題なさそう。皮膚への浸透も健康被害を及ぼすので指につかないようにゴム手袋をしてしっかり保護。のちのちのことを考えると分量はごく少量に控えるべきですね。

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プロフィール

HN:大澤悠 (オオサワユウ)
年齢:40
性別:男性
誕生日:1984/01/02
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コラボ興味ある方お気軽にご相談ください。




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